石けん運動のとりくみ
私たちは、人体や環境に悪影響を及ぼす「合成洗剤」の使用をやめ、「石けん」を使う運動を拡げています。合成洗剤に含まれる化学物質は分解しにくく環境にとどまりますが、石けんは排水後、ほぼ一日で分解され水生生物の食料になります。暮らしの中に石けんを取り入れると、水を守ることができます。石けんを通して生き物や、河川・海などの自然環境を守る運動です。一緒に石けん生活を始めませんか?
石けん運動のはじまり

「札幌市の公共施設における合成洗剤の使用を禁止し、
市民の石けん利用を促進する条例」の制定を求める直接請求運動
全国で合成洗剤追放運動が盛んになっていた頃、生活クラブ北海道設立の翌年1983年に札幌市でも「札幌市の自然を守り子供たちの未来を守ろう」と組合員、札幌市の学校給食調理員の方々、労働組合、多様な活動をしている市民団体等とともに合成洗剤追放直接請求運動を展開しました。運動に関わった組合員一人ひとりが、合成洗剤の問題点を自分の言葉で話し、賛同者を集めるという活動でした。この運動を通して、自分たちは「被害者であり、加害者でもある」ということに気づきました。直接請求の結果は市議会において否決となりましたが、活動をともにした団体や個人が連帯を生み「くらしを洗おう!さっぽろ市民連絡会」としてその後も連携した運動をすすめています。
学習会・出前講座

石けんの使い方講座や、石けんと合成洗剤の違いについて組合員向けの学習会を開催しています。また、石けんの利用調査や河川の水質調査など、メンバーの問題意識で様々な活動をおこなっています。
せせらぎスクール

川がどのくらいキレイなのかは棲んでいる生き物でわかります。親子で水環境を学ぶフィールドワークを専属の講師を招き毎年おこなっています。家庭排水は、処理施設で100%汚れが取れているわけではありません。川をキレイにするためには普段から排水口に油を流さないなど環境保全を意識した生活が大事です。合成洗剤ではなく、人にも環境にもやさしい石けんを利用するのもその方法のひとつです。
せっけん運動ネットワーク

生活クラブは、せっけん使用を入り口に環境保全を考える地域生協や市民団体などが参加するせっけん運動ネットワーク(旧 協同組合石けん運動連絡会)に参加しています。毎年7月に「安全性や環境影響に不安のある合成洗剤の使用をやめて、石けんを使いましょう」と地域へ呼びかける「シャボン玉月間」や、きれいな水と自然を次世代に残すため、石けんの利用を増やしていくために全国集会「シャボン玉フォーラム」に毎年参加しています。せっけん運動に取り組む団体と地域を越えた相互交流と協力をおこなっています。
石けんステーション ラクーン

地域に石けんを拡げる販売拠点として活動しています。水は、すべての生き物の生命を支えており、この大切な水を汚さないために、たくさんの人に石けんのことを知ってもらえるよう情報発信していきます。現在道内には34件のステーションが存在しています。