生活クラブの考える食の安全

私たち、生活クラブ生協と生産者は、共に対等な立場で消費材を開発し、その共同購入を通じて”健康で安心して暮らせる社会”の実現をめざします。

消費とは生命が生まれて死ぬまでの過程そのものであり、何をつくり出し、選び、利用するかという私たちの行動によって未来の命と環境のあり方が決まります。だからこそ私たちは、原材料の調達から生産、流通、消費、廃棄に至るすべての過程で安全・健康・環境を最大限に尊重し、ここに「消費材10原則」を定めます。

生活クラブにかかわるすべての人が主体的に参加する制度の下に、継続的に見える形でこの原則を追求します。
(生活クラブ消費材10原則 序文より)





自主基準



「安全・健康・環境」生活クラブ原則に批准した生産者が主体的に守ること、まためざしていくことを分野ごとにまとめた基準です。全ての消費材はこの自主基準に基づいて開発、取り組みをおこなっています。単なる衛生管理や添加物、農薬の使用だけではなく、食料自給や資源の保護、環境にも配慮した内容となっています。また、買う側が一方的に押し付けるのではなく、生産者と一緒に作りあげた基準であることも大きな特長です。

消費材Step Up点検


ステップアップ点検


消費材が自主基準に沿ってどのように作られているか、組合員が原料や製造工程を点検する活動をおこなっています。対象となる消費材について事前学習をしっかりおこなってから、生産現場で監査を実施します。常日頃から利用している側の視点で監査を実施し、改良できる点はないかなど生産者と意見交換することで、消費材の品質をさらにステップアップさせていきます。

遺伝子組み換え対策


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食品としての安全性、環境への影響、さらには多国籍企業による種子の支配に反対をする姿勢から、遺伝子組み換え作物由来の原料や飼料は、極力使わないことを基本としています。ただし、原材料の副原料や加工助剤などでやむを得ず使用する場合は、油脂や香料など表示義務がないものも含めて申込情報上で公開しています。

食品添加物の削減


食品添加物

生活クラブでは、「疑わしいものは使用しない」「不要なものは使用しない」「使用したものはすべて公開する」を原則に、食品添加物を減らしてきました。現在、日本で認められている食品添加物は約1,500種類あります。このうち、天然香料、一般飲食物を除くと833品目*です。生活クラブが使用を許容している食品添加物は、このうち93品目*。約10分の1です。*2024年3月末現在

食料自給率向上の取り組み


TPPなどの自由貿易が進んでいく中で、食料自給率のさらなる低下が懸念されてます。生活クラブが北海道産、国産の原料にこだわるのは、素性が確かめられるといった安全面でだけではなく、自給率向上の取り組みも実践しています。また、豚の飼料として米提携産地の飼料用米の供給も進めています。

放射能対策


生活クラブでは、「放射能が健康へ与える影響にしきい値(※)はない」という考え方に基づき、国よりも厳しい基準で放射能検査を続けています。徹底した放射能検査を行い、検査結果をWEBで公開しています。

(※)しきい値:それ以下であれば、人体に影響はないとされる値のこと。

放射能基準

(1)飲料水には、国の基準と同じ「緑茶」だけでなく、「麦茶」や「山草茶」などの茶類を含みます。

(2)「生椎茸」を除く「きのこ類」を含みます。

(3)検出下限値とは放射能検査の精度をあらわすもので、この値が低くなければ、検査結果に信頼性があるとは言えません。また、検出下限値を目標としている理由は、測定する消費材の比重などにより、検出下限にバラつきが生じるためです。

(4)セシウム134と137合計値、単位:Bq/kg





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